給湯器排気カバーの必要性とメリット!事例や給湯器設置に関する注意点も解説

給湯器の「排気カバー」とは、排気口に取付けて排気の向きを変えたり、排気から周囲の物(壁・窓・フェンスなど)を保護したりする部品のことです。
給湯器の設置環境や周囲条件によっては、法令やメーカーの施工基準に基づき、排気の影響を適切に処理する必要があり、その対応手段の一つとして排気カバーの設置が求められる場合があります。
今回の記事では、給湯器の排気カバーの必要性とメリットを解説します。
また実際に排気カバーを取付けた事例、排気カバーを取付けること以外の給湯器設置の注意点などを、横浜・川崎・東京にお住まいの方の暮らしを支える『東急でんき&ガスサポート』が解説します。

どのような場合に給湯器に排気カバーを取付けるのか

- 隣家との距離が近い場合
- 給湯器の近くに開口部(窓・勝手口など)がある場合
- フェンスが近い場合
上記のような設置条件では、排気の影響を適切に処理する必要があり、設置状況に応じて排気カバーの取付けが必要となることがあります。
特にエコジョーズは排気温度が比較的低いため、排気が上昇しにくく、周囲の状況によっては水平方向に滞留・拡散しやすい傾向があります。
この場合、給湯器の近くに窓などの開口部がある場合には、排気ガスの室内流入を防ぐため、所定の離隔距離を確保する必要があります。
また、給湯器の周囲が可燃物の材料(木部や樹脂製外壁、波板など)で仕上げられている建築物では、排気による熱影響を考慮し、排気方向の調整や離隔の確保が求められます。
離隔距離については、建築基準法やガス関係法令、ならびに各メーカーの施工基準に基づき、設置条件や機種ごとに定められています。
例えば、「排気口の正面に窓がある場合、距離は1,500mm離す」「排気口の横に窓がある場合、排気口から窓までの距離を600mm~1,500mm離す」というような基準が挙げられますが、必ず施工説明書や現地調査でご確認ください。
給湯器に排気カバーを取付けるメリット

先に述べたように、給湯器の設置にあたっては、設置条件に応じて排気の安全性を確保することが求められます。
その対応方法として、排気カバーの設置が必要となる場合があり、単に「付けたい・付けたくない」という判断で選択できるものではありません。
上記を踏まえたうえで、給湯器に排気カバーを取付けるメリットについて、解説していきます。
- 開口部からの排気流入や火災など、安全上のリスクを抑えることができる
- 排気口から雨水が入ることを防ぐことができる
- ご近所トラブルを防ぐことができる
1.開口部からの排気流入や火災など、安全上のリスクを抑えることができる
給湯器の近くに窓や勝手口などの開口部がある場合、排気ガスが室内に流入したり、居住者が排気の影響を直接受けたりするおそれがあります。
排気カバーを取付けることで排気の向きを適切に調整し、こうした開口部への排気の流れ込みを抑えることができます。
また、排気の向きを調整することで、給湯器の周囲(上方・側方・前方)にある可燃物や建材に排気が直接当たることを避けることができ、排気による熱の影響を受けにくくなります。
これにより、可燃物への着火などのリスクを低減し、火災防止につながります。
なお、排気カバーの有無にかかわらず、給湯器の周囲に可燃物を置かないことや、必要な離隔距離を確保することは、基本的な安全対策として重要です。
2.排気口から雨水が入ることを防ぐことができる
ベランダに設置するタイプの給湯器は、常に風雨にさらされます。
構造上、排気口から給湯器の内部に雨水が入ることはほとんどありませんが、排気カバーを取付けることによって、雨水の浸入の可能性をより大きく減らせます。
給湯器内部への雨水の浸入を防ぐことは、給湯器の劣化を防ぐことに繋がり、給湯器を安全かつ長く使うための重要な要素となります。
3.ご近所トラブルを防ぐことができる
給湯器に排気カバーを取付けると、排気が隣家の開口部などへ直接流れ込むことを防ぐことができます。
また、排気による外壁の変色や、金属フェンスの腐食も防ぐことができるため、これらが原因のご近所トラブルを回避できます。
給湯器の排気カバーの種類

給湯器の排気カバーには、いくつかの種類があります。
使用環境や設置条件に最適なタイプを、専門業者に取付けてもらいましょう。
上方排気カバー
上方排気カバーは、排気ガスを上方に向けて排出するタイプのカバーです。
主に上部に空間がある設置場所で利用され、可燃物との離隔距離が確保できるというメリットがあります。
側方排気カバー
排気ガスを左右の側方に向けて排出するものが、側方排気カバーです。
このタイプのカバーは、隣家の窓や壁に排気が直接当たることを避けるため等に使われます。
場合によっては、片側の排出に調整することも可能です。
延長型排気カバー
延長型排気カバーは、標準的な排気カバーでは排気の影響を十分に処理できない場合に取付けられる部材です。
延長型排気カバーを取付けることで、排気口から離れた場所へ排気ガスを排出することができます。
一部の住宅やマンションでは設置条件や周囲環境の制約により、延長型排気カバーが必要となる場合があり、メーカーの施工基準に基づいた専門業者による施工が求められます 。
給湯器に排気カバーを取付ける価格
給湯器に排気カバーを取付ける価格は、(取付けない場合と比較して)給湯器の交換費用にプラス2~3万円です。
給湯器に排気カバーを取付けた事例
以下では、当社が給湯器の交換にあたって排気カバーも取付けた事例を3つご紹介します。
1.約18年使用した給湯器を交換!排気カバーで排気を上向きに 横浜市港北区

- 工期:2.5時間
- 給湯器交換費用(排気カバー費用含む):25~30万円
横浜市港北区の戸建住宅にお住まいのお客さまより、ふろ給湯器の交換のご依頼をいただきました。
お客さまは給湯器の使用年数が長い(約18年)ことを気にされていて、「早く取替えたい」と仰っていました。
新しい給湯器は「リンナイ」の後継機種で、機能は以前と同等です。
以前の給湯器の排気の影響で、給湯器前の倉庫が変色していたため、今回は排気を上向きにする排気カバーを取付けました。
《事例を詳しく見る》
⇒ 約18年使用した給湯器を後継機種に交換!排気カバーを付けて排気を上向きに 横浜市港北区
2.約13年使用した給湯器を交換!排気カバーで排気を横向きに 東京都目黒区

- 工期:1.5時間
- 給湯器交換費用(排気カバー費用含む):25~30万円
東京都目黒区の戸建住宅にお住まいのお客さまより、ふろ給湯器の交換のご依頼をいただきました。
定期保安点検の際に、「そろそろ交換するべきかなと思う」「故障する前に交換したい」とご相談があったことが、ご依頼のきっかけです。
新しい給湯器は、「ノーリツ」の後継機種です。
給湯器の正面にはフェンスがあり、排気でフェンスを汚さないようにするため、そして跳ね返った排気を給湯器が吸い込まないようにするために、側方排気カバーを取付けました。
《事例を詳しく見る》
⇒ 約13年使った給湯器を交換!近くのフェンスが汚れることを防ぐために排気カバーも取付け 東京都目黒区
3.約14年使用した給湯器を交換!側方排気カバーも併せて交換 横浜市港北区

- 工期:2.5時間
- 給湯器交換費用(排気カバー費用含む):30~35万円
横浜市港北区の集合住宅にお住まいのお客さまより、ふろ給湯器の交換のご依頼をいただきました。
給湯器は約14年使用されており、正常に動いてはいるものの、いつ壊れてもおかしくはない状態でした。
新しい給湯器のメーカーは「リンナイ」で、月々の光熱費を安くすることができるエコジョーズを採用しました。
工事前の給湯器には側方排気カバーが付いており(掃き出し窓が近いため)、新しい給湯器にも同じタイプの排気カバーを取付けました。
《事例を詳しく見る》
⇒ 約14年使用の給湯器をエコジョーズに交換!開口部が近いため排気カバーも取付け 横浜市港北区
給湯器に排気カバーを取付ける以外に、給湯器を設置するうえで注意するポイント
給湯器に排気カバーを取付ける以外に、給湯器を設置するうえで注意するポイントは、まず給湯器そのものをできるだけ開口部から離して設置することです。
そして、給湯器の周りが波板などで囲われていないかも確認します。
波板などで囲われている場合、不完全燃焼が起き、一酸化炭素が家の中に入ってしまう危険性があるためです。
<関連コラム>
⇒ 給湯器の不完全燃焼のサインや症状!すぐにするべきことや修理について解説
⇒ ガス警報器はいらないって本当?CO検知機能付きガス警報器の重要性など解説
まとめ
以上、給湯器の排気カバーの必要性とメリットや、実際に排気カバーを取付けた事例、排気カバーを取付けること以外の給湯器設置の注意点などを、解説しました。
給湯器の設置状況によっては、給湯器を安全かつ長く使うために、排気カバーは必要不可欠です。
市販の汎用カバーやDIYでの設置は避け、必ずメーカー純正品を専門業者により正しく設置してもらいましょう。
⇒ 横浜・川崎・東京などで、給湯器を交換し排気カバーも取付けるなら『東急でんき&ガス サポート』にご相談ください。


