給湯器の異音の種類と原因!異音を放置するリスクや給湯器交換で解決した事例も紹介

「給湯器からいつもと違う音(異音)がする!」と、不安ではありませんか?
正常な給湯器でも音がすることはありますが(ブーンという作動音など)、そうではない「異音」は危険な状況を示す場合があります。
異音は聞き分けが難しいため、基本的には「普段聞いたことがない“異音”がしたらすぐ専門業者を呼ぶ」ことが最善策となります。
今回の記事では、給湯器の異音の「種類」と「原因」、異音を放置するリスク、異音がする給湯器を交換した事例などを、皆さまの暮らしを支える『東急でんき&ガス サポート』が解説します。

給湯器から出る異音の「種類」と「原因」

給湯器から出る異音の種類には、様々なものがあります(キーン・シャリシャリ・ゴゴゴなど)が、実際のところ正確に聞き分けることは非常に難しいです。
危険が及ぶ状況もあるため、異音の種類に関わらず、「普段とは違う音がする」と気付いたら、すぐに専門業者に相談しましょう。
聞き分けが比較的簡単な異音には、「ボー!」とホラ貝を吹いたような大きな音があります。
上記の異音はかなり大きく、家の中(給湯器から遠い部屋)にいても「何の音?」と気付くほどです。
ご近所の方が近ければ気付いて、教えてくれることがあります。
「ボー!」という異音の原因は、燃焼部品の不具合のケースが多いです。
その他、ガタガタ・ゴトゴトというような、振動音も気付きやすいです。
給湯器から出る異音を放置するリスク

たとえば「ボー!」という大きな異音は、先に述べたように燃焼部品の不具合が原因だと考えられます。
燃焼部品に不具合がある場合、有害な一酸化炭素が発生していることもあります。
その場合は身体に悪影響を与えてしまうため、異音を放置しないで速やかに専門業者に相談する必要があります。
また、給湯器の異音はさらなる故障の前兆・サインであることが多く、放置すると給湯器が完全に止まってしまう場合があります。
急な給湯器の故障は、修理・交換までの間お湯が使えなくなるため、非常に不便です。
異音がする場合は早めに専門業者に相談することをオススメします。
専門業者を呼ぶべきかどうか、悩んだ時の判断材料は?

先にも述べたように、給湯器からいつもとは違う異音がしたら、異音の種類・大きさに関わらず、基本的にはすぐに専門業者を呼ぶほうがよいです。
ご近所の方が「給湯器から変な音がしているよ」と教えてくれて(居間が遠いため自分では気が付かなかった)、専門業者を呼んだところ、燃焼部品の不具合が深刻で危険な状態だったという話は、よく聞きます。
なお専門業者を呼ぶ際には、できれば下記の事項を確認しておきましょう。
点検がスムーズに進む可能性が高いです。
- 給湯器のリモコンのエラーコードを確認
- 給湯器から出る異音の種類を確認
- 排気口・排気管がふさがれていないかを確認
また異音がする給湯器は、不完全燃焼など危険な現象を起こす可能性があるため、安全のために使用を中止してください。
異音がする給湯器を交換した事例
以下では、異音がする給湯器を交換した事例を、2つ紹介します。
1.たまに「ガコン!」と大きな異音がする給湯器を交換 横浜市港北区

- 工期:1.5時間
- 費用:15~20万円
横浜市港北区の集合住宅にお住まいのお客さまより、給湯器の交換(非エコジョーズ⇒エコジョーズ)のご依頼をいただきました。
ガス機器の定期保安点検に伺ったところ、お客さまより「たまに給湯器からガコン!と大きな音がする」と相談があったことが、依頼のきっかけです。
既存の給湯器は「リンナイ」の機種で非エコジョーズタイプ、約17年使用していました。
新しい給湯器も「リンナイ」の機種で、今回は省エネ効果が高い「エコジョーズ」が採用されました。エコジョーズに交換すると、月々の光熱費を節約することができます。
その他の機能は、以前の給湯器とほとんど変わりません。
工事については「大きな音が不安なため、なるべく早く工事をしてほしい」という希望があり、そのようにさせていただきました。
<事例を詳しく見る>
⇒ たまに大きな音がすることがお悩みの給湯器を「エコジョーズ」に交換 横浜市港北区
2.お湯張りをすると「ボン」と異音がする給湯器を交換 東京都世田谷区

- 工期:1.5時間
- 費用:25~30万円
東京都世田谷区の戸建住宅にお住まいのお客さまより、ふろ給湯器の交換をご依頼いただきました。
2024年9月ごろ、ガス機器の健康診断を実施しました。
その時点で約18年給湯器を使用しており、そう遠くないうちに故障する可能性が高い状態でしたが、一旦様子を見ることにされました。
そして2025年2月、お湯を張る時に「ボン」という音がするようになったそうで、「いつ壊れてしまうか不安」と、当社までご連絡がありました。
新しい給湯器は「ノーリツ」の機種で、エコジョーズタイプです。
エコジョーズは非エコジョーズと比較して、本体価格がやや高いですが、月々の光熱費を安く抑えることができるため、数年使い続ければ元が取れるといわれています。
お客さまは、給湯器から異音がすることをかなり不安に思われていたため、なるべく早く工事日程を調整しました。
<事例を詳しく見る>
⇒ お湯張りをすると「ボン」と音が鳴るふろ給湯器をエコジョーズに交換 東京都世田谷区
給湯器から異音がする以外にも、こんな症状があったら給湯器の交換を検討しよう

給湯器の異音は、修理で直ることもありますが、以下のような症状がみられる場合は、修理ではなく交換がオススメです。
- 給湯器の耐用年数を経過している
- お湯が出ない・温度が不安定
- 給気口・排気口周りがサビている
- 追焚きが機能しない
1.給湯器の耐用年数を経過している
給湯器の耐用年数の目安は、「約10年」です。
給湯器の設置から10年以上経過している場合は、故障の頻度が増えていきます。
10年を経過している場合、不具合がある箇所を修理したとしても、またすぐに別の箇所で不具合が起きてしまう可能性もあります。
結果的に再度修理が必要になり、修理費用がかさんでしまいます。
給湯器の利用年数が「10年以下なら修理」「10年以上なら交換」という判断が、一つの目安になるでしょう。
2.お湯が出ない・温度が不安定
お湯が出ない場合は、部品の劣化による影響が考えられます。
お湯の温度が不安定になる場合は、温度調整センサーなどの故障が考えられます。
また以下のような、エラーコードが出る場合もあります。
- 111:点火不良
- 140:温度ヒューズ断線
- 200:異常高温
先に述べたように、給湯器の設置から10年以下なら修理を、10年以上なら交換を検討するとよいでしょう。
3.給気口・排気口周りにサビが発生している

給湯器の排気には水分が含まれており、排気口の周囲はサビやすくなっています。
給湯器内部の水漏れや不完全燃焼による影響が考えられます。
安全のために給湯器の使用を中止して、専門業者に依頼し給湯器を確認してもらいましょう。
そして必要であれば、給湯器の交換を検討しましょう。
4.追焚きが機能しない
お風呂の追焚きが機能しない場合、湯温や湯量を測るためのセンサーや、電気系統部分が故障している可能性があります。
設置から10年以下の給湯器であれば修理がオススメですが、10年以上の給湯器であれば交換がオススメです。
なお追焚き不良は、浴槽に付いている循環フィルターの汚れが原因であることも多いため、給湯器の故障を疑う前に、一度掃除してみましょう。
<関連コラム>
⇒ 追い焚きがぬるい際の1番多い原因は循環フィルターの詰まり!設置から10年経過した給湯器は交換がオススメ
まとめ
以上、給湯器の異音の「種類」や「原因」や、異音を放置するリスク、異音がする給湯器を交換した事例などを解説しました。
記事の中でも何度か述べましたが、給湯器から異音がする場合は、危険が及ぶ状況もあるため、異音の種類に関わらず、すぐに専門業者に相談することをオススメします。
そして異音がするかつ、古い(10年以上使用)給湯器は、完全に故障するリスクも高いため、なるべく早く交換するとよいでしょう。
⇒ 横浜・川崎・東京などで、異音がする給湯器を交換するなら『東急でんき&ガス サポート』にご相談ください。
