給湯器の「フルオート」と「オート」の違い!どちらにするか悩んだ時の判断軸は?施工事例も紹介

給湯器には、「フルオート」と「オート」という2つのタイプがあります。
どちらもよく似た仕様に見えますが、搭載されている機能には違いがあり、価格にも差があります。
とくに、フルオートの給湯器にはオートにはない便利な機能が搭載されているため、選ぶ際には特徴をしっかりと理解しておくことが大切です。
フルオートとオート、どちらを選ぶべきかは、主に「自動で湯量の調整をしたいかどうか?」が判断のポイントになります。
この記事では、それぞれの違いや見分け方、どちらを選ぶか迷ったときの判断基準、そして実際の施工事例もあわせて、皆さまの暮らしを支える『東急でんき&ガス サポート』がご紹介します。

給湯器の「フルオート」と「オート」の違い

フルオート | オート | |
給湯 | 〇 | 〇 |
追い焚き | 〇 | 〇 |
自動湯張り | 〇 | 〇 |
自動追い焚き&自動保温 | 〇 | 〇 |
自動足し湯 | 〇 | ✕ |
追い焚き配管自動洗浄 | 〇 | ✕ |
入浴検知による自動追い焚き | 〇 | ✕ |
給湯器のフルオートとオートの違いですが、上記で示しているように、フルオートの給湯器でしかできないことがいくつかあります。
「自動追い焚き&自動保温ができる給湯器がフルオート」と思っている方が多い印象ですが、実際はオートの給湯器でも、自動追い焚き&自動保温はできます。
給湯器のフルオートとオートの最も大きな違いは、「お湯張り運転後の湯量を自動で調整できるかどうか」です。
オートタイプの給湯器は、湯温の調整(追い焚き)は自動で行えますが、水位を検知するセンサーがないため、お湯の量までは管理できません。
一方、フルオートの給湯器には水位センサーが搭載されており、設定した湯量と温度に、自動で調整してくれます。
既存の給湯器が「フルオート」なのか「オート」なのか調べる方法

浴室やキッチンに取付けられたリモコンを確認しても、給湯器がフルオートかオートかを判断することは難しいです。
既存の給湯器がフルオートかオートか調べるためには、給湯器本体の前面あるいは側面に貼られている銘板シールから、「型番」を確認してみましょう。
- ~~~~AWの場合:フルオート
- ~~~~SAWの場合:オート(セミオート)
上記のように、型番の末尾が「AW」の場合はフルオート、「SAW」の場合はオート(セミオート)と、判断できます。
なおオートはセミオートと呼ばれることもあり、同じものと捉えるとよいでしょう。
給湯機選びで「フルオート」と「オート」で悩んだ時の判断軸

基本的には、これまで使っていた給湯器と同じタイプ(フルオートならフルオート、オートならオート)を選べばよいでしょう。
しかし、「湯量の調整の仕方」が気になる方は、タイプを変えてもよいでしょう。
たとえば「湯量の自動調整は必要ない」「湯量が自動で増えるのはエコではないかも」といった考えをお持ちなら、フルオートからオートに変えてもよいと思います。
逆に、現在「家族の人数が多いためお湯の量が減りやすく、手動で調整するのは面倒」と感じている場合は、オートからフルオートに変えてもよいと思います。
なお、フルオートからオートに変えたり、オートからフルオートに変えたりするために、特別な工事は発生しません。
「フルオート」の給湯器から「オート」の給湯器に交換した事例

- 工期:1時間
- 費用:25~30万円
横浜市青葉区の戸建住宅にお住まいのお客さまより、ふろ給湯器の交換のご依頼をいただきました。
1年前に、リモコンに「888」の番号が表示され、一旦は出なくなったものの、また最近「888」が出るようになったことを、お客さまは気にされていました。
(「888」の番号は、給湯器を10年以上使用していると、表示されます。)
既存の給湯器は、24号・フルオートでした。
一人暮らしをされているお客さまの生活スタイルやお湯の使用状況を踏まえ、過剰なスペックにならないよう、20号タイプをご提案しました。
フルオート特有の機能は普段あまり使われていないとのことで、機能がシンプルで使いやすい「オートタイプ」に変更しています。
24号から20号に、フルオートからオートになったことで、給湯器の交換費用(本体価格)を抑えることができました。
<詳しくはコチラ>
⇒ 「888」が表示されるふろ給湯器を交換!24号フルオートから20号オートへの変更で価格を抑える 横浜市青葉区
「オート」の給湯器から「フルオート」の給湯器に交換した事例

- 工期:2.5時間
- 費用:40万円以上
東京都品川区の戸建住宅にお住まいのお客さまより、ふろ給湯器の交換をご依頼をいただきました。
既存の給湯器は約17年使用しており、現状エラー表示は出ていないものの、「古くなってきたので、故障する前に取り替えたい」とご希望がありました。
また、既存の給湯器は「ノーリツ」のオートタイプでした。
新しいふろ給湯器も「ノーリツ」の機種で、「W除菌」機能が付いています。
W除菌機能とは、「オゾン水除菌ユニット」と「LED-UV除菌ユニット」によって、
- ふろ配管を除菌
- 排水口に溜まった水のニオイを抑制
- 入浴後のお湯を除菌
- 残り湯洗濯のニオイを抑制
などの効果が得られる機能のことです。お風呂の時間をより清潔に、過ごすことができます。
「W除菌」機能が搭載されたモデルはフルオートタイプのみのため、今回はそちらをご採用いただきました。
<詳しくはコチラ>
⇒ 17年使用のふろ給湯器を「W除菌」機能付き・フルオートタイプに交換 東京都品川区
まとめ
以上、給湯器のフルオートとオートの違いや見分け方、どちらにするか悩んだ場合の判断軸などについて、解説しました。
「お湯張り運転後の湯量を自動で調整してほしい」場合はフルオートの給湯器を、「お湯張り運転後の湯量を自動で調整しなくてもよい」場合はオートの給湯器を、検討するとよいでしょう。
⇒ 横浜・川崎・東京などでフルオート・オートの給湯器を交換するなら『東急でんき&ガス サポート』にご相談ください。
