エコキュートの交換時期や費用の目安、活用できる補助金を解説

「お湯が出ない」「頻繁にエラーが出る」といったトラブルが増えてきたら、エコキュート本体の交換を検討する時期です。本体の交換には一般的に40万円~70万円程度かかるといわれていますが、故障内容によっては部品の交換だけで費用を抑えることも可能です。
本記事では、エコキュートのおもな故障内容や部品の交換費用の相場について詳しく解説します。さらに、国の補助金制度についても紹介します。
エコキュートの交換における費用相場

エコキュートを交換する際の費用相場は以下のとおりです。
| 交換・修理箇所 | 症状 | 費用相場 | 備考 |
|---|---|---|---|
| エコキュート本体 | ・頻繁なエラー表示 ・お湯の出方に不具合がある、など | 20万円程度~ ※機能や容量によって価格は変動。高額になる場合もあり | 工事費(15万円~20万円)、処分費(1万円~3万円)を含む |
| ヒートポンプユニット | ・ファンが回らない ・水漏れする、など | 35万円〜50万円程度 | ダイキン製など一部を除き、故障時はヒートポンプ単体ではなく全体交換が多い |
| コンプレッサー | ・圧力異常や温度異常を示すエラー表示 ・安全装置が作動する、など | 3万円〜20万円程度 | ヒートポンプユニット内にある部品 |
| 給水ポンプ | ・給水ポンプ異常のエラー表示 ・お湯の出方に不具合がある、など | 3万円〜4万円程度 | 貯湯タンクから水を引き込む役割 |
| 三方弁 | ・新しくお湯を沸かせない、など | 2万円~4万円程度 | 貯湯タンク内で水とお湯の流れを切り替える役割 |
| 減圧弁 | ・お湯が出にくい ・水漏れがある、など | 2万円~3万円程度 | 貯湯タンクの圧力を調整する役割 |
| 混合弁 | ・お湯が出ない ・湯温に異常がある、など | 2万円~5万円程度 | お湯と水を混ぜて適温に調整する役割 |
| 基板 | ・基板の異常を示すエラー表示 ・給湯に異常がある、など | 4万円〜8万円程度 | ヒートポンプ・貯湯タンク・リモコンに設置されている |
| 循環ポンプ | ・循環ポンプの異常を示すエラー表示 ・ふろ自動を押してもお湯が出ない ・足し湯できない ・追い焚きできない、など | 4万円〜6万円程度 | 浴槽のお湯の循環を制御する役割 |
| 電磁弁 | ・電磁弁の異常を示すエラー表示 ・ふろ自動を押してもお湯が出ない ・勝手に足し湯され続ける、など | 3万円〜7万円程度 | お湯と水の流量を調節する役割 |
| サーミスタ | ・サーミスタの異常を示すエラー表示 ・エコキュートが動作しない ・給湯温度が安定しない、など | 1.5万円〜6.5万円程度 | 熱を感知するセンサー部品 |
| リモコン | ・リモコンが正常に作動せず、再起動などで復旧しない、など | リモコンコードのみ:2〜4万円 リモコン本体:7万円前後 | 毎日使用するため本体より先に寿命が来やすい |
エコキュートの本体交換
エコキュートの交換費用は、本体価格・工事費・処分費を一式含めておよそ40万円~70万円が目安です。本体価格は、370Lタイプで約20万円から、460Lタイプで約25万円からです。
本体の交換費用の内訳は、一般的に以下のとおりです。
- 工事費:15万円~20万円程度
- 処分費:1万円~3万円程度(工事費に含まれる)
- エコキュートの本体価格:約20万円~(メーカーや機種によっては50万円を超えることもある)
エコキュートは、高性能なものほど本体価格が高くなる傾向にあります。また、寒冷地仕様や海沿いにお住まいの方に向けた耐塩害仕様の場合は費用が異なるため、事前の確認が必要です。
ヒートポンプユニットの交換
エコキュートの本体は、ヒートポンプユニットと貯湯タンクの2つで構成されています。故障した場合は、どちらか一方ではなく、設備全体をまとめて交換するケースが多い傾向にあります。
ただし、ダイキンのエコキュートの場合は、貯湯タンクを交換せずにヒートポンプユニットだけを交換することも可能です。ヒートポンプユニットの交換にかかる費用相場は、工事費を合わせて35万円~50万円程度です。
コンプレッサーの交換
ヒートポンプユニット内のコンプレッサー(圧縮機)に異常が起きると、冷媒であるCO2をうまく圧縮できず、安全装置が作動して停止します。
コンプレッサーが故障すると、冷媒配管の圧力や温度の異常を示すエラーが表示されるケースが多く、交換費用は3万円~20万円程度が相場です。
給水ポンプの交換
給水ポンプは、ヒートポンプユニット内に組み込まれている部品です。
給水ポンプの異常を示すエラーが表示され、リセットや、配管に設置されたゴミ除けフィルターの掃除を行っても復旧しない場合は、給水ポンプの故障が考えられます。その際は交換が必要です。なお、交換費用の目安は、部品代・工事費・出張費を含めておよそ3万円~4万円です。
※作業は専門業者に依頼するのが安全です。ご自身でフィルターを清掃する場合は自己責任で行いましょう。
三方弁の交換
三方弁は、水を3つの方向に切り替えて流すための弁で、エコキュートの貯湯タンク内に設置されています。弁の開閉によって、水の流れを制御します。
三方弁の異常を示すエラーが表示され、新しくお湯を沸かせずリセットしても復旧しない場合は、三方弁の交換が必要になるかもしれません。交換費用の目安は、部品代・工事費・出張費を含めておよそ2万円~4万円です。
減圧弁の交換
エコキュートの減圧弁は、貯湯タンクの給水元栓付近に設置されていて、給水時に水道水の水圧を下げ、貯湯タンクへの負荷を軽減する働きをします。
減圧弁が故障すると、お湯が出にくいなどの症状が出ます。交換費用は2万円~3万円程度が相場です。
混合弁の交換
混合弁は、お湯と水を混ぜて温度を調整する部品です。貯湯タンクの内部に設置されていて、高温のお湯を適温に調整する役割があります。
エコキュートのフルオートタイプには、蛇口やシャワーから出るお湯の温度を調整する「給湯混合弁」と、ふろアダプターから出るお湯の温度を調整する「ふろ混合弁」の2種類があります。
混合弁の異常を示すエラーが表示され、お湯が出ない、温度が異常に熱いといった症状がある場合は、まずエラーのリセットを試してみましょう。それでも復旧しない場合は、混合弁の故障が考えられます。混合弁の交換費用は、2万円~5万円程度が相場です。
基板の交換
エコキュートの基板とは、ヒートポンプ、貯湯タンク、リモコンの各ユニットに設置されている電子部品のことです。おもに電気信号を通す役割を担い、これによりリモコン操作や自動の温度調整などが行われます。
エコキュートは、基板があってはじめて正常に動作します。基板の異常を示すエラーコードが表示されていたり、何らかの機能に不具合が生じていたりする場合は、基板交換が必要になるかもしれません。
基板交換の費用相場は4万円~8万円程度です。基板上のセンサーなど特定の部品交換だけで済む場合は、より少ない費用で修理できる可能性もあります。
循環ポンプの交換
循環ポンプは、浴槽内のお湯の循環を制御するポンプです。ふろ自動の「お湯はり」や「追い焚き」のボタン操作に連動して動きます。浴槽アダプターからお湯が出るのは、この循環ポンプの働きによるものです。
リモコンに循環ポンプの異常を示すエラーが表示され、ふろ自動を押してもお湯が出ない、足し湯ができない、追い焚きができないといった場合は、循環ポンプの故障が考えられます。循環ポンプの交換費用は4万円~6万円程度が相場です。
電磁弁の交換
エコキュートの電磁弁は、お湯と水の流量を調節する弁です。使わないときは弁が閉まっており浴槽アダプターからお湯は出ませんが、ふろ自動のお湯はりボタンを押すと電磁弁が開いてお湯が出ます。
リモコンに電磁弁の異常を示すエラーが表示され、ふろ自動を押してもお湯が出ない、足し湯ができない、勝手に足し湯され続けるといった場合は電磁弁の故障が考えられます。電磁弁の交換費用は3万円程度が相場です。
サーミスタの交換
エコキュートのサーミスタとは、温度変化を検知するための半導体部品です。エコキュートはサーミスタの温度情報をもとに、湯沸かしなど給湯の機能を調整しています。
リモコンにサーミスタの異常を示すエラーが表示され、エコキュートが動作しない、給湯温度が安定しないといった場合は、サーミスタの故障が考えられるでしょう。リモコンをリセットしても復旧しない場合は、交換が必要になるかもしれません。サーミスタ交換の費用相場は、部品代・工事費・出張費を含めて1.5万円~6.5万円程度です。
リモコンの交換
エコキュートのリモコンは使用頻度が高いため、多くの場合本体よりも先に寿命が来ます。エコキュート本体の再起動や、電源プラグの抜き差し、ブレーカーの確認などをしてもリモコンが正常に作動しない場合は、交換する必要があるかもしれません。
費用はリモコンコードのみの交換で2〜4万円、リモコン本体の交換になると7万円前後が相場です。
エコキュートの交換で活用できる補助金

エコキュートの交換費用を抑えるには、国や自治体が行っている補助金制度を活用するのが有効です。エコキュートは省エネ性に優れているため、環境負荷を低減できるとしてさまざまな補助金制度が用意されています。
例えば、国が実施する「給湯省エネ2025事業※」では、特定の高効率給湯器を導入すると6万円、性能要件、撤去加算要件を満たせば最大21万円の補助金が交付されます。
また、自治体でも独自の補助制度を設けている場合があるため、ホームページなどを確認してみるとよいでしょう。
※給湯省エネ2025補助金の撤去加算については予算上限に到達し、早期終了いたしました。最新情報は、給湯省エネ2025公式ホームページをご確認ください。
出典:経済産業省 資源エネルギー庁「給湯省エネ2025事業(令和6年度補正予算「高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金」)について」
エコキュートを交換するならどこに頼む?

エコキュートの交換は、ガス会社、電力会社、家電量販店、ホームセンター、地域の工務店などさまざまな会社が行っています。
それぞれの特徴やメリット・デメリットを踏まえたうえで、ご家庭に合った交換会社を選ぶことが大切です。
エコキュートの交換を検討する際は補助金の活用も視野に入れて計画を立てましょう
エコキュートの交換費用は、本体と工事費、出張費を含めて40万円~70万円が相場です。ただし、ヒートポンプユニットやコンプレッサー、各種弁など、部品のみを交換することで費用を抑えられるケースもあります。
また、経済産業省の「給湯省エネ2025事業」を利用すれば最大13万円の補助金を受け取ることも可能です。補助金を受け取るためには高性能なエコキュートの導入や給湯省エネ事業者への依頼などいくつかの条件を満たす必要があるため、交換を検討する際にはこうした点も考慮して計画を立てるとよいでしょう。
エコキュートの導入・交換を検討している方は、機種選びのご相談も含めて「東急でんき&ガス サポート」にぜひお任せください。

