エコキュートで故障が多いメーカーは?故障の原因や長く使うコツ

お風呂や台所、洗面所など、使いたいときにいつでもお湯を使えるエコキュート。購入や買い替えを考えたとき、まずはサイズを考える方がほとんどだと思いますが、毎日使うものだからこそ、故障のしやすさが気になる方も多いのではないでしょうか。エコキュートを製造しているメーカーで故障しやすいメーカーはあるのか。またエコキュートの故障の症状や原因、寿命を延ばす方法や、ご家庭でできるお手入れ、チェックポイントも解説します。
エコキュートの故障が多いメーカーはある?

エコキュートを製造しているのは、三菱電機・パナソニック・ダイキン・コロナ・日立・長府製作所の6社です。以前は東芝のエコキュートもありましたが、2024(令和6)年3月で製造販売を終了しています。
結論からいえば、故障が多いメーカーはありません。シェア率が高いメーカーほど交換される機会は増える傾向にありますが、故障率は同等です。
大切なのは故障しにくいメーカーを選ぶのではなく、故障しないように使い方に注意することです。どのメーカーのエコキュートも、故障しやすい原因は大体決まっています。だからこそ、故障の症状や原因となる事象を把握したうえで無理な使い方をせず、定期的なお手入れとメンテナンスに取り組めば、故障を未然に防げるでしょう。
そもそもエコキュートはどのくらい使えるのか?

エコキュートの寿命は10年程度とされています。使用頻度や設置場所によってはそれより早く寿命を迎えることもありますし、反対に10年以上使用できることもあります。寿命はあくまで目安です。ただ長期間使用していると、経年劣化は避けられません。
エコキュートは、ヒートポンプユニットと貯湯ユニット(タンク)、複数の配管や弁で構成されているため、部品交換や部品の修理も必要となるでしょう。部品の劣化による故障は急に起こりますし、小さな修理でも頻度が多いとコストがかさみます。また、該当する部品の製造が10年で終了してしまうケースもあるため、修理したくても叶わないことも出てきます。そのため、10年を目安に適切な時期での交換が大切です。
エコキュートはどのような故障が多いのか?

エコキュートは省エネ性や利便性が高い一方で、「お湯が出ない」「浴槽にお湯張りできない」などの不具合が起こることがあります。寒冷地での配管凍結や部品の劣化が原因となるケースも多いため、症状ごとの原因や対処法への理解が、早期解決と安心した利用につながります。
お湯が出ない・お湯の温度が上がらない
「水は出るけどお湯にならない」「温度が設定よりもぬるい」といったトラブルは、エコキュートの不具合で特に多い症状の一つです。エコキュート本体そのものの故障のほか、外気温の影響で正確な温度制御ができなくなるケースなどがあります。
特に寒冷地では配管の凍結が原因で供給されるお湯が冷めたり、お湯が出なくなってしまったりすることもあるでしょう。
エラーコードが出ている場合は、リモコン表示を確認して対処法をメーカーの取扱説明書で調べましょう。
お湯張りができない・途中で止まってしまう
設定したとおりにお湯張りができない場合、浴槽とエコキュート本体をつなぐ風呂配管に問題があるケースが考えられます。
要因の一つが配管内部の汚れです。長期間使っていると、配管内部に皮脂や汚れが蓄積し、水流の低下を引き起こすことがあります。循環フィルターの掃除だけで解決する場合もありますが、ポンプの劣化やセンサーの故障が疑われる場合は、メーカーなどへの問い合わせが必要です。
リモコンにエラーが出る
リモコンに表示されるエラーコードは、機器が自己診断して「異常」を知らせるサインです。「C00」や「H14」など、数字やアルファベットの組み合わせで表示されますが、機種やメーカーごとに意味は異なります。メーカーの取扱説明書におもなエラーコードの一覧があり、不具合内容が記載されているため、自身で対応できるものか、メーカー修理が必要なものか確認しましょう。
エラーコードは、一時的なリセットで消える場合もあります。しかし繰り返し同じエラーが出るようであれば、メーカーなどへの問い合わせが必要です。
異音や振動が発生する
故障している箇所によって、異音の種類は異なります。「カタカタ」や「ブーン」という大きな音は、ファンモーターなど経年劣化などが考えられるでしょう。「キュルキュル」音は加圧コンプの故障、「シュー」音は水漏れ、「キーン」音は配管異常、「ガガガ」音は凍結などで出やすくなっています。
またエコキュート本体の近くに物を置いていたり、囲まれた狭いスペースに設置していたりする場合には、共振してしまうことがあります。これらは設置場所や設置方法により改善できることが多いため、設置前に位置や向きなどを工事業者に確認するとよいでしょう。
【メーカー別】エコキュートの保証期間

エコキュートはどのメーカーも保証期間を設けています。本体保証は1年・2年とメーカーによって多少異なりますが、ヒートポンプユニットは3年、貯湯タンクは5年とすべて同じ期間です。
また、無償のメーカー保証のほか、各メーカーで有料の延長保証制度を設けています。延長保証期間はメーカーによって異なり、最短で5年、最長で10年の傾向です。多くのメーカーは5年・8年・10年と3つの期間が設けられていますが、10年のみというメーカーもあります。
延長保証期間は、どのメーカーも「メーカー保証期間も含めた期間」です。例えば、本体のメーカー保証が1年のエコキュートで5年の延長保証を申し込んだ場合、保証期間は5年となります。
延長保証は同じ保証期間でも金額は異なります。また耐塩害・耐重塩害使用の機器は金額が高くなることがあったり、メーカーによってはWeb限定価格の割引があったりするため、購入前に比較するとよいでしょう。
※2025年10月時点の情報になります。
| メーカー | 本体 | ヒートポンプユニット | 貯湯タンクユニット | 延長保証 |
|---|---|---|---|---|
| 三菱電機 | 2年 | 3年 | 5年 | あり |
| パナソニック | 1年 | 3年 | 5年 | あり |
| ダイキン工業 | 1年 | 3年 | 5年 | あり |
| コロナ | 2年 | 3年 | 5年 | あり |
| 日立 | 1年 | 3年 | 5年 | あり |
| 長府製作所 | 1年 | 3年 | 5年 | あり |
| メーカー保証 + 延長保証 | 金額(2025.9月時点) | 備考 | |
|---|---|---|---|
| 三菱電機 | 5年 | 12,100円(税込み) | |
| 8年 | 25,850円(税込み) | ||
| 10年 | 31,460円(税込み) | ||
| パナソニック | 5年 | 13,200円(税込み) | Web限定価格あり |
| 8年 | 27,500円(税込み) | Web限定価格あり | |
| 10年 | 31,900円(税込み) | Web限定価格あり | |
| ダイキン工業 | 10年 | 30,800円(税込み) | 2025年10月1日より31,900円(税込み) |
| コロナ | 5年 | 11,880円(税込み) | |
| 8年 | 25,520円(税込み) | ||
| 10年 | 31,130円(税込み) | ||
| 日立 | 7年 | 20,954円(税別) | 耐塩害・耐重塩害使用 23,811円(税別) |
| 10年 | 28,381円(税別) | 耐塩害・耐重塩害使用 33,143円(税別) | |
| 長府製作所 | 5年 | 9,900円(税込み) | |
| 8年 | 24,200円(税込み) | ||
| 10年 | 29,700円(税込み) |
エコキュートの故障リスクを下げるためには?

エコキュートの故障リスクを下げる重要なポイントは、定期的なお手入れとメンテナンスです。定期的なチェックは、部品の劣化や異常の早期発見につながります。故障する前に小さな不具合の対処ができるため、劣化による故障や2次被害を防ぐことができます。
自動洗浄機能や洗浄剤で配管の掃除をする
手軽にできるお手入れは、エコキュートに付いている自動洗浄機能です。機種によって機能の有無が異なりますが、付いている機種であれば排水するたびに洗浄が行われます。
ただし、自動洗浄機能だけでは完全に汚れを落としきることはできません。浴槽内のお湯が循環する追い炊き・保温の配管内は、目に見えない汗や皮脂、常在菌などが付着し、蓄積されていきます。自動洗浄機能を使ってもこれらの汚れが蓄積する可能性があるため、半年に1度は洗浄剤を使用し自身で配管を洗浄しましょう。なお、入浴剤を使っている方は、洗浄の期間をもう少し短くするとよい でしょう。
その他、貯湯タンクの水抜き、水漏れの点検、漏電遮断器・逃し弁などの点検、リモコンのお手入れは自宅ですることができます。これらを年に2~3回を目途に行いましょう。
ヒートポンプユニットの周りに物を置かないようにする
基本的には、ヒートポンプユニットの周りに物を置かないようにしましょう。エコキュートの吸引口や吹出口を塞いでしまうと、正常な吸気・排気ができず故障の原因になります。
物を置くことはもちろん、雑草なども障害物となるため、気を付けましょう。
エコキュートを動かさないようにする
エコキュートは配管やホースなど、いろいろな部品がつながっています。自分で移動させてしまうと、これらの部品が歪んだり、隙間ができたりする可能があります。このようなずれは故障や水漏れの原因になるため、自分で移動させないようにしましょう。移動した直後は問題がなくても、徐々に水が漏れてくることもあります。
長期間外出する際は電源をオフにする
1ケ月以上エコキュートを使用しない場合は、電源をオフにしましょう。特に気を付けたいのは、冬場です。寒い時期、タンクにお湯を残したまま電源をオフにしてしまうと、配管が凍ってしまう可能性があります。配管が凍ってしまうと、久しぶりに電源を入れてもお湯がでなかったり、配管が破損したりすることがあるため、タンク内の水を抜いてから電源をオフにしましょう。タンク内の水を抜くことは、雑菌の繁殖を防ぐこともできます。また長期間外出する際の電源オフは、電気代の節約にもつながります。
故障しにくいメーカーはないので保証内容や機能などでエコキュートを選びましょう
エコキュートのメーカー故障率に大きな差はないため、故障が多いメーカーというものはありません。大切なのは、各ご家庭の環境・ライフスタイルに合ったエコキュートを選び、故障しないように使うことを心がけましょう。
また、エコキュートを長く使っていくには使用環境に応じた保証期間の選択も大切です。
お手入れ・メンテナンスは、エコキュートの故障を防ぐ大きなポイントになります。定期的に行い、長く快適なエコキュートライフを送りましょう。なお、お手入れ・メンテナンスを依頼する場合は「東急でんき&ガスサポート」にお任せください。東急でんき&ガスサポートではトラブル時でも迅速な対応が可能なうえ、メーカーや機種に応じた丁寧で適切なサポートを行いますので、ぜひ一度ご相談ください。

