エコキュートから水漏れする症状・原因は?自分でできる対処法と修理代の相場を解説

給湯器として便利なエコキュートですが、よくあるトラブルの一つに水漏れがあります。目視で確認できる配管からの水漏れだけではなく、本体内部からの水漏れなど気付きにくいケースもあります。本記事では、エコキュートの水漏れの症状や自分でできる対処法を解説します。また、修理代の相場も紹介するため、ぜひ参考にしてください。
エコキュートから水漏れしたときの対処法

エコキュートに起こりがちなトラブルの一つに水漏れがあります。本体や配管からの水漏れに気付いた際に、まずご自身でやるべきことを解説します。
電源を切る
エコキュートに水漏れの可能性が生じたときは、まずエコキュートの電源をオフにしましょう。リモコンで電源を切るだけでは止まらないため、貯湯タンクユニットにある漏電遮断器のスイッチを切ります。可能であれば、本体の電源プラグもコンセントから抜いておくと安心です。
水の供給を止める
次に、給水止水栓を閉めます。給水止水栓の場所はメーカーによって異なりますが、一般的には貯湯タンクの下部(脚部カバーのなか)にあります。わからない場合は、取扱説明書で確認しましょう。
水の供給を止めることで、水漏れによる被害を食い止められます。そのため、少々の水漏れであっても、給水止水栓を閉めておくのがおすすめです。
水漏れしている場所を特定する
水漏れが起こる場所としては、本体や室外機(ヒートポンプユニット)、配管が挙げられます。特に外部にさらされている配管は、紫外線や雨風などの影響で劣化しやすくなります。
エコキュートの配管は、ふろ配管・給湯配管・給水配管・ヒートポンプ配管の4種類です。なかでもヒートポンプ配管は劣化や水漏れが起こりやすく、より丁寧なメンテナンスが求められます。配管の種類によっては水漏れを目視できるため、お湯が足りないなどの症状が出た際は、配管の状態を確認しましょう。
自分で修理をせずに業者に連絡する
エコキュートの本体や室外機、配管などに不具合が生じた場合、ご自身による修理はおすすめできません。エコキュートの修理には専門的な資格や知識が必要です。自分で修理を行うと感電などのリスクがあるだけではなく、施工不良によりさらなる悪化を招いたり、保証の対象外となったりするおそれもあります。
水漏れ対策として配管にテープを巻く方法もありますが、あくまでも一時的な処置に過ぎません。逆にテープを巻くことで水漏れの箇所や原因を特定しにくくなるほか、火災のリスクも高まります。
エコキュートに不具合が見られた際には、さらなるトラブルを起こさないためにも自分で修理しようとせず、専門業者に相談しましょう。
エコキュートの修理については、こちらの記事もご覧ください。
目視で気付きにくい水漏れが疑われる症状

エコキュートからの水漏れは、目視ですぐにわかる場合もあれば、目視では気付きにくいケースもあります。ここでは、エコキュートからの水漏れが疑われる症状について解説します。
お湯が出ない・すぐに水に戻る
エコキュートからお湯が出ない、あるいは、お湯が出たあとに水に戻ってしまう場合は、水漏れを疑いましょう。
エコキュートはタンク内のお湯と水を混ぜて適温にする仕組みです。お湯の配管から水漏れが起こると水の量が増えてしまい、お湯の温度が不安定になります。蛇口をひねってみて水からお湯になれば問題ありませんが、再び水に戻ってしまう場合は、水漏れの可能性が高いです。
リモコンに漏水のエラーが出る
エコキュートには漏水センサーがあり、不具合を検知するとリモコンにエラーが表示されます。エラー表示は機種によって異なりますが、本体内部や貯湯タンク内の水漏れや不具合を知らせてくれるのが一般的です。
ただし、水漏れをしていても漏水のエラー表示が出ないケースもあります。そのため、お湯の使用量が増えていないにもかかわらず頻繁にお湯切れのエラーが出る場合などは、水漏れの可能性を疑ってみましょう。
配管からの水漏れを確認できる
エコキュートに接続する配管は外から確認できるものもあるため、水漏れの不安が生じた際は目視で確認してみましょう。配管にひび割れや亀裂などが生じている場合や、配管の接続部が緩んでいる場合、そこから水漏れしている可能性があります。
貯湯タンクや室外機から常に水が出ている
貯湯タンクや室外機から常に水が垂れているときは、内部部品の劣化やひび割れなどが疑われます。
ただし、お湯の排水や結露によって水漏れが起こることもあります。例えば、久しぶりにエコキュートを稼働させると、水抜き栓から水漏れするケースがありますが、一時的なものであれば問題ありません。また、配管が結露している場合も水漏れと間違えてしまいがちです。その場合は、配管の水を拭き取り、ひび割れや亀裂がないかを確認しましょう。
判断基準として、本体を使用していないときにも常に水が垂れてくる状態であれば、水漏れの可能性が高いため専門業者への相談をおすすめします。
電気代と水道料金が高くなる
水漏れが起こると、お湯を作ってもうまくためられない状態に陥ります。普段どおりにエコキュートを使用しているにもかかわらず、電気代や水道料金が急に高くなったときは、水漏れを疑いましょう。
室外機の周辺に水が常にたまっていないか、メーターが上がっていないかを確認してください。
エコキュートの水漏れが生じる原因

エコキュートから水漏れが発生する原因としては「配管の劣化」や「メンテナンス不足」「設置場所を自分で移動した」「本体の劣化・寿命」などが考えられます。それぞれの原因について、詳しく解説します。
配管の劣化・損傷
外にある配管は紫外線や雨風にさらされる影響で劣化しやすく、ひび割れや亀裂が生じてしまいがちです。配管のひび割れや亀裂は、水が漏れる原因になります。また、寒冷地などでは凍結により、配管が破裂してしまうケースもあります。
ちなみに、劣化した配管にテープを巻いても根本的な解決にはなりません。むしろ水漏れ箇所の特定が難しくなったり、火災のリスクが生じたりするおそれがあるため注意が必要です。専門業者に依頼し、新しい配管に交換しましょう。
エコキュートのメンテナンス不足
エコキュートのメンテナンス不足は、機器の性能を低下させ、寿命を縮める原因となります。以下は自分でできるお手入れになるため、定期的にメンテナンスを行いましょう。
日常的なメンテナンス
- リモコン表面の拭き掃除をする
- 貯湯タンクやヒートポンプ表面の拭き掃除をする
- フィルターの清掃を行う
年に2~3回のメンテナンス
- 配管の洗浄を行う
- 貯湯タンクの清掃や水抜きを行う
- 給水口ストレーナーの掃除をする
- 逃し弁が作動しているかの点検をする
- 漏電遮断器の動作確認をする
エコキュートの設置場所を移動
エコキュートを自分で移動すると、タンクユニットと室外機を接続する配管が外れたり、接続部に隙間ができたりするおそれがあります。過去に自分で移動した経験のある方は、配管周りから水漏れしていないかの確認をおすすめします。水漏れしていて修理が必要な場合や、もとの設置場所に戻す場合も、自分では行わず専門業者に相談してください。
エコキュート本体の劣化・寿命
エコキュート本体の寿命は、一般的に10~15年とされています。使用状況やメンテナンス不足によっては、さらに寿命が短くなる可能性もあるでしょう。
エコキュートに故障が生じて修理を依頼しても、すでに製造を終了しているエコキュートでは「代替パーツを入手できない」と言われてしまうこともあります。購入後10~15年が経過していて頻繁に不具合が生じる場合は、交換も視野に入れて、専門業者に相談するのがおすすめです。
エコキュートの買い替え費用については、こちらの記事も併せてご覧ください。
緊急の修理対応が不要なケース

エコキュートから水漏れが発生しているように見えて、実は故障やエラーではなく、仕様や環境が影響しているケースもあります。ここでは緊急の修理対応が必要ではないケースを紹介します。
室外機の下が濡れている
炊き上げ運転中や朝方に室外機の周辺が濡れている場合、水漏れではなく結露の可能性が高いです。結露が発生する理由は、室外機が空気中の熱を集める際に、冷却されたフィンに空気中の水分が結露し、水滴となって排出されるためです。 特に湿度が低い日や冬場には、結露が多く見られます。
ただし、濡れている状態が何日も続いている場合は注意が必要です。本体内部や配管の破損も疑われるため、専門業者に点検を依頼しましょう。
貯湯タンクの逃し弁から水が流れている
貯湯タンク内の水が過熱で膨張すると、タンクに収まりきれない余分な水が出てきます。余分な水は逃し弁が開いて排水する仕組みのため、タンクの下から少量の水が出ている分には異常ではありません。
一方で、排水量があまりにも多い場合や、常にタンクの下が濡れ続けている場合などは、逃し弁の不具合も考えられます。
長期間使用しなかったエコキュートを再稼働したとき
出張や入院で自宅を不在にし、長期間(1ヵ月以上)エコキュートを使用していないと、再稼働の際に水抜き栓から水漏れすることがあります。これはタンクに水を入れた状態で使わなかった場合に起こる現象で、故障とは異なります。水抜きをしてみてお湯を作れるようであれば、問題ありません。
ちなみに、貯湯ユニットに水を入れたままにすると、配管の劣化につながります。1ヵ月以上エコキュートを使わないなら、水抜きをしてから電源を落としておきましょう。
エコキュートの水漏れ修理代の相場
エコキュートの修理は、本体のメーカーや設置工事を行っている専門業者に依頼できます。以下は、メーカーごとの水漏れ修理代の相場をまとめたものです。
なお、修理代は交換する部品の種類や箇所によって変わるため、あくまでも参考としてご活用ください。
| メーカー | 症状 | 修理概算料金(税込) |
|---|---|---|
| 三菱電機株式会社 | 水漏れ(室外機内部の冷媒回路故障の場合は上限を超える場合もある) | 1万6,500~6万8,200円 |
| ダイキン工業株式会社 | タンクからの水漏れ(三方弁、混合弁、風呂循環ポンプなどの修理) | 2万8,000~6万2,000円 |
| パナソニック株式会社 | 水漏れ修理(パッキンや温水コイル交換) | 1万9,000~7万4,000円 |
出典:三菱電機株式会社「修理料金の目安<三菱エコキュート>」
ダイキン工業株式会社「タンクから水が漏れている – よくあるご質問」
エコキュートの水漏れは自分で対処せず業者に連絡を!
エコキュートで起こりがちなトラブルとして、本体や配管などの水漏れが挙げられます。配管などの水漏れは目視で確認できますが、貯湯タンク内部の異常は、気付かないうちに水漏れしている場合もあります。また、水漏れが起こっていても修理が不要なケースもあるため、症状をしっかりと見極めることが重要です。
水漏れを防ぐためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。自分でできるお手入れもあるため、こまめにメンテナンスを行いながら様子を確認してください。
なお、エコキュートの水漏れを発見した場合、ご自身による修理は感電や故障のリスクがあり、おすすめできません。専門業者に点検や修理を依頼しましょう。

