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エコキュート
2025/09/12

エコキュートは何年もつ?寿命サインや長持ちさせるメンテナンス方法を解説

エコキュートの点検イメージ

電化製品である以上、エコキュートには寿命があります。高額な買い物になるため、どれくらいで寿命がくるのかがわかっていれば交換の計画も立てやすいでしょう。本記事では、エコキュートの寿命の目安を解説するとともに、寿命のサインともいえる不具合についても紹介します。さらに、長持ちさせるためのメンテナンス方法も紹介するので、ご自宅などのエコキュートが寿命か気になっている方はぜひ参考にしてください。

エコキュートの寿命はどれくらい?メーカー保証と延長保証期間

考える女性のイメージ

エコキュートの寿命は一般的に10~15年が目安とされています。製品の製造終了から10年を過ぎると部品の保有期間が切れ、修理が難しくなるケースもあります。そのため10年を一区切りとし、計画的に交換を検討しましょう。

ヒートポンプや貯湯タンクなど部品ごとに保証期間は異なり、本体・リモコンは1~2年、ヒートポンプは3年、貯湯タンクは5年程度とされます。各メーカーや販売店の延長保証(5~10年)を活用すれば、エコキュートの寿命近くまで無償修理の保証を受けられるようになっています。

主要メーカーの無償保証期間

主要メーカーの無償保証期間は以下のとおりです。

メーカー本体・リモコンヒートポンプユニット貯湯タンク
パナソニック1年3年5年
三菱電機2年3年5年
ダイキン工業1年3年5年
日立1年※ナイアガラタフネスは5年3年5年
コロナ2年3年5年

精密機器が集中している本体の保証期間は短めです。一方、修理や交換の費用が高額になるヒートポンプユニットや貯湯タンクの保証期間は、どのメーカーでも長めに設定されています。

出典:
パナソニック株式会社「エコキュート総合カタログ(p.83)」
三菱電機株式会社「三菱 エコキュート 保証制度
ダイキン工業株式会社「ご家庭用製品向けダイキン延長保証サービス(有償)
日立グローバルライフソリューションズ株式会社「エコキュート総合カタログ(p.34)
株式会社コロナ「エコキュートの保証期間は何年ですか?

主要メーカーの無償保証期間の延長

主要メーカーはいずれも、有料にて最大10年まで無償保証期間の延長ができます。保証料はメーカーや機種により異なりますが、相場は10年までの延長で3~3万6,000円程度、7~8年までの延長で2万5,000~2万8,000円程度、5年までの延長で1万1,000~1万4,000円程度です。

また、販売店でも独自の無償保証期間延長サービスを設けている場合があります。メーカー保証と併用できるかはメーカーや販売店によって異なりますが、一般的に併用できないことがほとんどです。

以下に主要メーカーの延長保証期間と保証料をまとめました。

※なお、2025年6月時点の最新情報を記載していますが、情報は予告なく変更になることがあります。詳しくはメーカーホームページなどでご確認ください。

メーカー延長保証期間保証料(税込)備考
パナソニック (Web申し込みの場合は1台当たり税込220円引き)5年1万3,200円設置日から10ヵ月以内に申し込み
8年2万7,500円同上
10年3万1,900円同上
三菱電機5年1万2,100円購入日から3ヵ月以内に申し込み
8年2万5,850円同上
10年3万1,460円同上
ダイキン10年3万800円設置日から6ヵ月以内に申し込み
日立7年2万5,300円設置日から3ヵ月以内に申し込み
10年3万5,200円同上
日立(ナイアガラタフネス)10年2万4,200円同上
コロナ5年1万1,880円購入日から6ヵ月以内に申し込み
8年2万5,520円同上
10年3万1,130円同上

出典:
パナソニック株式会社「長期安心サービス
三菱電機株式会社「三菱電機のスマート電化延長保証
ダイキン工業株式会社「ご家庭用製品向けダイキン延長保証サービス(有償)
MWJワランティ株式会社「新・長期サポート保証
株式会社コロナ「コロナ延長保証システムのご案内

寿命のサインを見逃さない!エコキュートの故障前兆の症状

お湯の様子を確認する業者と立ち合いをする女性のイメージ

エコキュートの寿命サインを見逃さないよう、使用から10年以上経過したエコキュートの調子が悪くなった場合は、次のような症状がないか確認しましょう。

  • お湯の出が悪くなる
  • お湯が濁っている
  • 温度が安定しない
  • 水漏れが起きる
  • 異音がする
  • エラーコードが頻発する
  • 漏電遮断器が誤動作する

故障の前兆を早期発見できればエコキュートの寿命だと気付けるだけでなく、大きな故障を未然に防ぐことにもつながります。それぞれの寿命サインについてさらに詳しく解説します。

お湯の出が悪くなる

「蛇口や止水栓の開け忘れ」「凍結や異物の詰まりなどによる配管異常」「断水」などのいずれでもなく、エコキュートにつながるすべての蛇口からお湯の出が悪くなった場合、エコキュートに不具合や故障が発生している可能性があります。

原因としてはエコキュート本体のセンサー故障や給水ストレーナー(給水口に付けられたフィルター)の目詰まりなどが考えられます。ただし、お湯が出にくい蛇口がどこか一箇所だけなら、混合水栓の不具合やバルブカートリッジ(水栓内で水温や水量を調整する部品)の故障など、水栓側の問題かもしれません。

お湯が濁っている

エコキュートにつながった蛇口から茶色く汚れた色のお湯が出てくる場合は、配管の劣化や汚れが考えられます。おもな原因は配管内の雑菌や皮脂汚れの蓄積、銅配管の腐食によるサビ、ゴムパッキンやゴム管の劣化などです。いずれもエコキュートの寿命につながるサインととらえられます。

一方、明らかに赤茶色の水が出る、濁った水が出る場合は外部の水道管からの汚れなどが原因の可能性もあります。周辺で水道管の工事をやっていないかなども併せて確認しておきましょう。

温度が安定しない

「いつもと同じ設定温度なのにぬるいお湯しか出ない」「エコキュートにつながるすべての蛇口で温度が安定しない」といった場合は、エコキュートが寿命を迎えている可能性があります。寿命以外の原因として、例えば貯湯タンク内のお湯切れなら、貯湯タンクにお湯がたまれば解決します。

また、複数箇所での同時使用による水圧低下が原因の場合は、使用タイミングに配慮しましょう。将来的な号数(お湯を出す能力)アップを視野に入れておくといいかもしれません。このほか、温度センサーの故障、混合弁や三方弁の不具合が原因なら修理を依頼しましょう。これらとは別に、10年を超えて使用している場合は、買い替えを検討するタイミングです。

水漏れが起きる

エコキュート本体や貯湯タンク、ヒートポンプユニットの周辺で水漏れが発生している場合、内部での不具合が疑われます。おもな原因は、配管や部品の経年劣化、凍結による配管の破損、パッキン(Oリング)の劣化、メンテナンス不足による損傷などです。凍結による破損を除けば、いずれも購入してすぐに起こるような破損・不具合ではありません。水漏れはエコキュートの寿命を判断するわかりやすいサインの一つといえます。

異音がする

エコキュートから普段使用しているときとは違う音がしたら、不具合や故障の可能性が高いと考えられます。唸るような低音がしたらモーターの故障、「キュル、キュキュッ」という音の場合は加圧ポンプの異常が考えられます。おもな原因は、ファンモーターの故障や異物混入、設置時の不備による振動、冬場の凍結などです。こうした異音は部品の経年劣化で生じやすいため、こちらもエコキュートの寿命の前兆を知るためのわかりやすいサインといえるでしょう。

エラーコードが頻発する

頻発するエラーコードは、エコキュートが寿命を迎えているサインの可能性があります。通常はエラーコードの原因箇所を確認して適切に対処したあとでリセットすれば、立て続けにエラーコードが表示されることはありません。対処しても頻繁にエラーが出るとなれば、エコキュートの寿命に関連して深刻な不具合が起きている可能性が高くなります。

よくあるエラーコード表示には、配管の詰まりやフィルターの目詰まり、センサーの故障、配管の凍結、貯湯タンクのお湯切れなどがあります。エラーコードの内応はメーカーごとに異なるため、取扱説明書や公式サイトで確認しましょう。

主要なメーカーのエラーコードは以下から確認できます。

パナソニック株式会社「エラーコード検索
三菱電機株式会社「点検コード検索システム
ダイキン工業株式会社「エラーコード検索
日立グローバルライフソリューションズ株式会社「家庭用エコキュート
株式会社コロナ「エコキュート|エラーサイン一覧

漏電遮断器が誤動作する

漏電遮断器とは、漏電したとき自動的に電気を切ってくれる安全装置のことです。漏電遮断器が頻繁に作動する場合は、配線や絶縁体の劣化といったエコキュートの寿命が原因となっている可能性があります。ほかには水漏れによる漏電、エコキュート本体の不具合、コンセントの緩みなども漏電遮断器が作動する原因です。

エコキュートを長持ちさせるためのメンテナンス術

点検をする業者のイメージ

エコキュートの寿命を長く保つためには、年2〜3回の自己メンテナンスと数年に1度の専門業者による定期点検がおすすめです。例えばパナソニックでは、3年に1回程度(10年以上使用している場合は毎年)の定期点検を推奨しています。

メンテナンスには専門知識が必要なため、業者に依頼したほうが安心です。なお、アポなしで無料点検に訪れる訪問サービスには悪質業者もいるため、注意してください。

メンテナンスで15年以上使用できているケースもありますが、設置から10年以上経過し、寿命のサインが表れているなら、安全に利用するためにも交換を検討しましょう。

ここでは、自分でできるエコキュートのメンテナンス方法を紹介します。

フィルターや配管を清掃する

フィルターや配管の汚れの蓄積を防ぐために、年に2~3回、自動洗浄では落としきれない配管汚れの清掃を行いましょう。配管の掃除は、市販されている専用の洗浄剤を使用すると簡単です。使い方は洗浄剤によって異なるため、取扱説明書を確認してください。浴槽にある循環口のフィルター掃除は、少なくとも週に1回程度は行うのが理想的です。

貯湯タンクを水抜きする

年に2~3回は貯湯タンクの水抜きをしましょう。雑菌の繁殖や、水道水に含まれる不純物の蓄積を防ぐためのメンテナンスです。貯湯タンクの給水用水栓を閉め、手順にしたがって中の水を抜いていきます。水抜き方法はメーカーや製品によって異なるため、詳しくは取扱説明書を参考にしてください。併せてエコキュートの給水用配管入り口に設置されている給水ストレーナー(フィルター)を外し、たまっているゴミを取り除いておきましょう。

漏電遮断器と逃し弁の動作を確認する

漏電遮断器と逃し弁の動作確認は、安全に使用するためにもきちんと行いたいメンテナンスです。

漏電遮断器については、テストボタンを押して「切」になるか確認しましょう。作動を確認したら必ず「入」に戻してください。

貯湯タンクの「逃し弁」は貯湯タンクの内圧や膨張水を逃すための部品です。逃し弁のレバーを操作すると排水口から水の流れる音がします。音が聞こえることを確認したらレバーをもとに戻しましょう。詳しい確認方法はメーカーや機種によって異なるため、取扱説明書などでの確認をおすすめします。

万が一作動しない、異常がある場合は、専門業者に相談してください。10年以上使用しているエコキュートは、交換も視野に入れておきましょう。

自分の暮らしに最適なエコキュートを選ぶポイント

エコキュートの寿命を長く保つには、自分の暮らしに合ったモデルを選ぶことが大切です。家族構成、生活パターンを踏まえた活用のほか、寒冷地や井戸水使用など、設置環境に合ったモデル選びも長持ちのコツです。

最新モデルには、省エネ機能付きモデルやIoT対応モデルなど現代のニーズとテクノロジーに対応したものが多くなっています。また、エコキュート補助金の対象となるエコキュートを選べば、補助金を活用してリーズナブルに購入できます。併せてどれくらい光熱費がかかるかシミュレーションし、よりお得に利用できる電気プランを選びましょう。ここでは自分の暮らしに最適なエコキュートを選ぶポイントを解説します。

家族の生活パターンを把握する

自分の暮らしに最適なエコキュートを選ぶためには、家族の人数や生活パターンからお湯を使う量や時間帯の確認が必要です。貯湯タンクの容量は家族の人数によっておおむね決まります。例えば3人家族なら300~310L、5人家族なら360~370L、6人家族なら460L程度が目安とされます。

とはいえ、「一日に何度もシャワーを浴びる」「残り湯は洗濯に使用する」などお湯の使い方によっても使用量は変わるため、生活パターンも考慮する必要があるでしょう。

居住環境に合わせる

エコキュートには一般地仕様のほかに、海に近い地域向けの「塩害地仕様」や最低気温がマイナス10度を下回る地域向けの「寒冷地仕様」があります。井戸水を使用する予定なら、水質に対応したエコキュートを選ぶ必要があるでしょう。設置環境に合ったエコキュートを選ばなければ、故障したり寿命が短くなったりする原因になります。

電力プランを確認する

エコキュートは基本的に夜間電力を利用してお湯を沸かします。そのため、深夜帯の電力が割安になる電力プランを選んでおくと、電気料金を抑えて利用できます。また、太陽光発電を利用しているなら「おひさまエコキュート」も電気料金を抑えるのに役立ちます。おひさまエコキュートは、太陽光発電の電気を活用したエコキュートです。電力会社もおひさまエコキュート専用の電力プランを提供しているため、併せて確認しておくとよいでしょう。

エコキュートの最新機能について知る

最新のエコキュートには、2010年代のモデルにはなかったさまざまな新機能が搭載されています。例えば「自動ボタン一つでお湯はり・保温・足し湯が可能」「スマートフォン連携で外出先から操作可能」「これまで非対応だった入浴剤に対応」などです。節水機能が搭載されていたり、本体も薄型化・小型化され省スペースで設置できたりと、利便性が向上しています。

光熱費のシミュレーションを行う

エコキュートの使用による光熱費は、エコキュートの寿命の目安である10年を考慮に入れ、購入費用も交えてシミュレーションしましょう。例えば40万円のエコキュートを購入した場合、10年使用するとして1年間に4万円分の購入費を計算に入れます。そこに実際の光熱費をプラスすると、1年間にどれくらいの費用がかかるのかがわかります。

エコキュート10年間のランニングコストを、ガス給湯器と比較すると以下のようになります。

※エコキュート本体価格40万円、ガス給湯器本体価格16万円と仮定した場合。

エコキュートガス給湯器
購入費用40万円16万円
1年間の光熱費3万7,200円7万6,800円
1年間にかかる費用7万7,200円9万2,800円
10年のランニングコスト77万2,000円92万8,000円

事前に十分シミュレーションし、費用に納得してから購入するようにしましょう。

出典:パナソニック株式会社「低ランニングコスト

補助金が受けられるかを確認する

エコキュートの購入には、経済産業省の「給湯省エネ2025事業」と「子育てグリーン住宅支援事業」を利用できます。これらはエコキュートの購入やリースに際し、1台当たり6万円の補助金が受けられる制度で、省エネ法におけるトップランナー制度を踏まえ、2025年度目標基準値以上の性能を備えた「エコキュート」であることが基本要件です。この制度ではこのほかに加算要件を満たすと、さらに補助金が増額されます。

出典:経済産業省 資源エネルギー庁「給湯省エネ2025事業

   環境省・国土交通省「子育てグリーン住宅支援事業

エコキュートの補助金については、こちらの記事も併せてご覧ください。

エコキュートの寿命を知って自分の暮らしに最適な1台を見つけよう

エコキュートの一般的な寿命は10~15年が目安ですが、定期的なメンテナンスと点検により長持ちさせることは可能です。とはいえ使用から10年以上経過すると、さまざまな不具合が出やすくなります。「お湯の出が悪くなる」「温度が安定しない」「エラーコードが頻発する」などの症状が表れた場合は交換を検討しましょう。

エコキュートを新たに購入する際は、家族構成・生活パターン・設置場所を考慮に入れて暮らしに最適な1台を選びましょう。購入費用を合わせた光熱費で向こう10年間の費用をシミュレーションし、納得してから購入することも大切です。実際にエコキュートを購入する際は補助金をうまく活用し、電気料金を抑えられる電力プランを選ぶようにしてください。

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