エコキュートからガス給湯器に交換するメリット・デメリット!耐用年数や節約効果の違いも解説

「今、エコキュートを使っているけど、ガス給湯器にすることは可能なのかな?」とお考えではありませんか?
条件によって工事の規模が違いますが、基本的にエコキュートからガス給湯器に交換することは可能です。
ただ、エコキュートとガス給湯器はまったく仕組みが違う機器なので、それぞれのメリット・デメリットを事前にしっかり比較・検討しておく必要があるでしょう。
今回の記事では、エコキュートからガス給湯器に交換する場合のメリット・デメリット、交換にかかる費用、耐用年数と節約効果の違いなどについて、横浜・川崎・東京にお住まいの方の暮らしを支える『東急でんき&ガスサポート』が詳しく解説します。

エコキュートからガス給湯器に交換するメリット

- 湯量を気にせずに使用できる
- 機器本体が小さくなるためスペースを有効活用できる
上記は、エコキュートからガス給湯器に交換する主なメリットです。
1.湯量を気にせずに使用できる
エコキュートは、一定量のお湯を先に作っておいて「貯湯タンク」にためておく仕組みです。
そのためシャワーの利用頻度が多いなど、お湯をたくさん使うというご家庭では、湯切れを起こす可能性があります。
上記を見越して、基本的にエコキュートは、今の暮らしに十分に対応できるサイズの機種を検討して設置します。
しかし、設置後に家族構成が変わり、家族が増えることで「残りの湯量」を気にして使用されているご家庭も中にはあります。(残りの湯量は、リモコンに表示されます)。
特に真冬は、お湯の必要量が多くなるため、「タンクにどれだけお湯が残っているのか?」を、常に気にする必要があります。
一方、ガス給湯器は、お湯をその都度沸かす仕組みであるため、湯切れの心配は不要です。
2.機器本体が小さくなるためスペースを有効活用できる
エコキュート(貯湯タンク+ヒートポンプユニット)を設置するためには、メンテナンススペースを合わせて、およそ畳1帖のスペースが必要です。
お庭の広さによっては、「圧迫感がある」「他に物を置けない」と困る場合があるでしょう。
ガス給湯器は本体だけなので、設置はとてもコンパクトに済みます。
メーカーによっては、「設置スペースを約10分の1に抑えることができる」という意見もあります。
見た目の圧迫感が軽減され、お庭のレイアウトも比較的自由にきくようになるでしょう。
シャワーの圧力が強くなる場合も
すべてのご家庭に当てはまるわけではありませんが、水圧にお悩みの方の中には「シャワーの圧力が強くなった」と感じる方もおられます。
まず前提として、水道の圧力というものは各家庭によってかなり異なり、「水道の圧力」が高い場所にお住まいの場合は、「エコキュート(から出るお湯)の圧力」は弱いと感じます。
これをガス給湯器にすると、お風呂やキッチンのお湯も「水道の圧力」に影響されるようになるため、「シャワーの圧力が強くなった」と感じられるのです。
エコキュートからガス給湯器に交換するデメリット

- 月々の光熱費が高くなる場合がある
- 非常時に貯湯タンクのお水が利用できなくなる
上記は、エコキュートからガス給湯器に交換する主なデメリットです。
1.月々の光熱費が高くなる場合がある
エコキュートからガス給湯器に交換すると、月々の光熱費が高くなる場合があります。
どのくらい高くなるのかは各家庭の使用状況によるため、一概には言えません。
ただ一例では、「エコキュートの光熱費:月々約2,000〜3,000円」であったのに対し、「ガス給湯器の光熱費:月々約5,000〜10,000円」になったという例があります。
2.非常時に貯湯タンクのお水が利用できなくなる
先に述べたように、エコキュートは貯湯タンクにお湯を貯めておく仕組みです。
タンクのサイズは360~460リットルが一般的ですが、貯めてあるお湯は、地震などの災害時・緊急時に、生活用水として使うことができます。
ただし、ガス給湯器に変えると貯湯タンクはなくなるため、給湯器による水の備えはできなくなります。
「エコキュートによる水の備えがあることで安心感を持っていた」という方にとっては、上記は大きなデメリットに感じるでしょう。
エコキュートからガス給湯器に交換する費用目安

ガス給湯器の本体費用は、追い焚き機能の有無・暖房機能の有無などによって大きく異なり、15~50万円程度です。
上記に加えて、工事費用が掛かります。
「工事費用がどのくらいかかるのか?」は状況によりかなり違うため、一概には言えません。
元々オール電化の住宅でガス管がない場合は費用は高額に、逆にガス給湯器を使っていた時期があり、給湯器の設置場所近くにガス管がある場合は、比較的費用を安く抑えることができます。
また、追い焚き配管・暖房配管がそのまま使える場合も、費用を安く抑えられます。
専門業者に、今の状況をよく確認してもらいましょう。
エコキュートとガス給湯器の「耐用年数」の違い

エコキュートとガス給湯器の耐用年数は、ともに「約10年」で、ほとんど違いはありません。
なお機器の耐用年数は、「内部の部品の数が多少影響する」と言われています。
機能が多く複雑な機器の場合は、部品の数が多いために、シンプルな機種と比較してどこかが故障するリスクが高いということです。
エコキュートとガス給湯器の「節約効果」の違い

エコキュートとガス給湯器の節約効果の違いは、お湯の使用量・使用時間帯によって大きく差が出るため、一概には言えません。
ただ、エコキュートを設置していてお湯の使用量が少ない状況では、使わないのにたくさんのお湯を常に準備していること(=エネルギーのロス)になります。
これは少しもったいないかもしれません。
エコキュートからガス給湯器に交換することで、「エネルギーを適切に使うことができる」とは言えると思います。
エコキュートからガス給湯器に交換する工事の流れ

- 現場調査にて、配管の再利用ができるのか・ガス管の設置ができるのかなど確認
- エコキュート(貯湯タンク+ヒートポンプユニット)の撤去
- ガス給湯器の設置
- 試運転など
上記は、エコキュートからガス給湯器に交換する工事の、大まかな流れです。
配管がないと分かっている場合は、ガス工事の一部を「1」の先にしておくことも可能です。
工期については、ガス管・水道管・排水桝(はいすいます)・電気など、条件が揃えば、1日で対応することが可能です。
逆に、機器を入替えるまでに上記(ガス管など)の手配が必要な場合は、工期は長くなります。
2~3日は余裕をみていただくほうが、いいかもしれません。
※自宅内に都市ガス管が来ていない場合はもっと時間がかかります。
エコキュートからガス給湯器に交換した事例
以下では、当社が実際に「エコキュートからガス給湯器に交換した事例」をご紹介します。
エコキュートからガス給湯器への交換工事!故障していてお湯が使えないため早急に実施 横浜市青葉区

- 工期:5時間
- 費用:40~50万円
横浜市青葉区の戸建住宅にお住まいのお客さまより、エコキュートからガス給湯器への交換のご依頼をいただきました。
お客さまは「エコキュートからエコキュートに交換する費用が高い」と、お悩みでした。
エコキュートからエコキュートの交換費用の相場は「60~70万円」で、それを約10年おきに支払うことは大変です。
お客さまはエコキュートを設置する前には、普通のガス給湯器を使用されていたということもあり、「交換費用を抑えるために、エコキュートからガス給湯器に換えたい」と、希望されました。
既存のエコキュート(使用14年)の状態はよくなく、水漏れが発生しており、工事の3日前には完全に使えなくなってしまいました。
エコキュートから交換したガス給湯器は「ノーリツ」の機種で、24号・屋外据置・オートタイプです。
また、月々の光熱費を節約することができる、エコジョーズを採用しました。
先にも述べたように、お客さま宅では元々(エコキュートの前)ガス給湯器が使われていて、エコキュートの設置にあたって、一旦ガス栓を塞ぐ作業がされていました。
そのガス栓は再利用ができるはずでしたが、配管が傷んでいたために、新しい配管と共に新しいガス栓を設けることにしました。
<事例を詳しく見る>
⇒ エコキュートからガス給湯器への交換工事!故障していてお湯が使えないため早急に実施 横浜市青葉区
まとめ
以上、エコキュートからガス給湯器に交換する場合のメリット・デメリット、かかる費用、耐用年数と節約効果の違いなどについて、詳しく解説しました。
- 使用湯量が多く何度も沸き直しをする家庭
- 湯切れしてしまう家庭
- 逆に毎回タンクのお湯が大量に余ってしまう家庭
上記のようなご家庭では、エコキュートからガス給湯器への交換は1つの選択肢です。
この記事で解説したメリット・デメリットをよく比較して、どちらの機器にするかを選択しましょう。
⇒ 横浜・川崎・東京などで、エコキュートからガス給湯器に交換するなら『東急でんき&ガス サポート』にご相談ください。
当社ではエコキュートからエコキュートへの工事、ガス給湯器からエコキュートへの工事も対応可能です!


