追い焚きできない4つの原因!業者を呼ぶ前にできることや修理にかかる費用!施工事例も紹介

「お風呂が追い焚きできない!」と、お困りではありませんか?
追い焚きができない場合に考えられる原因は複数あり、そのうちのいくつかは自分で(業者を呼ばずに)解決できます。
今回の記事では、追い焚きできない場合に考えられる4つの原因や、業者を呼ぶ前に自分でやってみるとよいこと、給湯器を修理する場合の修理内容・費用目安などについて、皆さまの暮らしを支える『東急でんき&ガスサポート』が解説します。

追い焚きできない場合に考えられる4つの原因

- 浴槽内のお湯(水)の量が少ない
- 浴槽内の循環フィルターが詰まっている
- 給湯器のリモコンが故障している
- 給湯器本体が故障している
追い焚きができない場合には、上記4つの原因が考えられます。
それぞれの原因について、以下で簡単に解説します。
1.浴槽内のお湯(水)の量が少ない
追い焚きは、浴槽内のお湯(水)を取り込んで給湯器内で加熱し、再び浴槽内に戻す「循環」システムです。
よって、多くの給湯器では浴槽内の水位が低すぎる時には、追い焚き機能が作動しないようになっています。
2.浴槽内の循環フィルターが詰まっている

浴槽内の循環口には、「循環フィルター」が付いています。
循環フィルターは、追い焚き配管の中に、髪の毛・ゴミ・皮脂などの異物が入り込むことを防ぐための部品です。
循環フィルターは定期的に掃除するべきものですが、長期間掃除をしていない場合、汚れ・異物が詰まって循環不良を起こすことがあります(掃除の方法については、後述)。
そして、循環不良を起こしている給湯器は、うまく追い焚きできなくなります。
お客さまから「追い焚きができない」とご相談をいただいて、お宅に伺って原因を調べてみると、この「循環フィルターの詰まり」が原因であることが、非常に多いです。
遠目ではよくわからないのですが、近くで見ると衣類のホコリなどが付着して詰まっています。
エラー番号が出ないこともあるため、戸惑われることが多いでしょう。
3.給湯器のリモコンが故障している
リモコンに何らかの故障・不具合がある場合にも、通信エラーが発生して、追い焚きができないことがあります。
また、リモコンではなく、給湯器本体の受信機が故障しているケースも考えられます。
<関連コラム>
⇒ 給湯器のリモコンの交換はプロに任せよう!交換にかかる時間と費用・依頼のポイントなど解説
4.給湯器本体が故障している
給湯器は多くの精密部品で構成されており、いずれかの部品が故障することで、追い焚きができなくなることがあります。
給湯器をリセットする(詳しくは後述)ことで、軽微なエラーは解消されることもありますが、エラーが解消されない場合は、給湯器本体が故障している可能性が高いです。
追い焚きできない時、業者を呼ぶ前に自分でやってみるとよいこと

- お湯を足してから追い焚きしてみる
- 給湯器をリセットする
- 循環フィルターを掃除する
追い焚きできない時は、慌てて業者を呼ぶ前に、自分で確認するとよいこと・試してみるとよいことが、いくつかあります。
意外に簡単なことで、追い焚きできない状況が改善するかもしれません。
1.お湯を足してから追い焚きしてみる
浴槽の中の湯量が少ない場合は、お湯または水をシャワー・蛇口から足して、再度追い焚きボタンを押してみましょう。
追い焚きが可能になる湯量の目安は、メーカーや製品によって異なりますが、循環フィルターより10cm以上足すのがよいとされています。
2.給湯器をリセットする
給湯器の一時的なエラー・誤作動によって追い焚きができない場合は、給湯器をリセットすることで、状況が改善することがあります。
給湯器のリセット方法は、以下の2種類です。
- リモコンの電源を切って、数秒待ってから再度電源を入れる
- 給湯器本体の電源プラグをコンセントから抜いて、数秒待ってから差し直す
コンセントを抜き差しするリセット方法は、給湯器に負担がかかるため、一度試してうまくいかなかったら、そこまででやめておきましょう。
3.循環フィルターを掃除する
先にも述べたように、循環フィルターの詰まりが、追い焚きできない原因となっていることは非常に多いです。
循環フィルターを掃除する際には、安全のため必ず給湯器の電源をオフにしてください。
そして、循環フィルターを取外して(付けたまま掃除すると汚れが配管側に入ってしまいます)、歯ブラシなどを用いて、フィルターに付着している髪の毛やホコリなどを除去します。
ここまで解説してきたすべての対策を講じても、追い焚き機能が回復しない場合は、故障の可能性がありますので、専門業者にご連絡ください。
追い焚きできない給湯器を修理する場合の工事内容・費用(目安)

追い焚きできない原因が「給湯器の故障」である場合、主に以下の内容で修理を行います。
- 「風呂ポンプ」の修理
- 「温度センサー」の修理
- 「水流スイッチ」の修理
- 「水位センサー」の修理
「風呂ポンプ」は浴槽の中のお湯(水)を汲上げる部品で、「温度センサー」はお湯の温度を感知する部品です。
また、「水流スイッチ」は残り湯の有無を判断する部品で、「水位センサー」は浴槽のお湯(水)の水位を検知する部品です。
これらの部品の修理費用の目安は、以下の通りです。
- 「風呂ポンプ」の修理 :2~5万円
- 「温度センサー」の修理:1~3万円
- 「水流スイッチ」の修理:1~3万円
- 「水位センサー」の修理:1~3万円
追い焚きに問題がある給湯器を交換した3つの事例
以下では、当社が追い焚きに問題がある給湯器を交換した事例を、3つ紹介します。
1.追い焚きもお湯張りもできない給湯暖房機を交換

- 地域:東京都町田市
- 工期:3時間
- 費用:40万円以上
東京都町田市の戸建住宅にお住まいのお客さまより、給湯暖房機の交換のご依頼をいただきました。
「お風呂の状態を確認してほしい」とご連絡があり、確認を進めていく中で給湯暖房機に異常があることが分かり、給湯暖房機の交換を行うことになりました。
既存のスリムタイプの給湯暖房機はポンプが劣化しており、お湯張りも追い焚きもできない状態で、お客さまはシャワーだけ利用されていました。
新しい給湯暖房機は「リンナイ」の機種で、
- 24号
- 屋外据置
- 非スリムタイプ(通常タイプ)
- オートタイプ
- エコジョーズ
です。
お客さまは、スリムタイプにこだわりはなく、スリムタイプは比較的高額なため、通常タイプに変えることにしました。
<事例を詳しく見る>
⇒ お湯張り・追い焚きができなくなった給湯暖房機を交換!スリムタイプから通常タイプに変えて費用を抑える 東京都町田市
2.追い焚きボタンを何回も押さないと設定温度にならない給湯器を交換

- 地域:東京都目黒区
- 工期:1.5時間
- 費用:25~30万円
東京都目黒区の集合住宅にお住まいのお客さまより、ふろ給湯器の交換のご依頼をいただきました。
お客さまは、「何度も追い焚きボタンを押さないと設定温度にならない」とお困りで、既存の給湯器を確認したところ、基板の傷みが原因であると考えられました。
既存の給湯器のメーカーは「リンナイ」で、新しい給湯器のメーカーは、「ノーリツ」です。
お隣の方が「ノーリツ」の給湯器を使われており、「見た目がそちら(ノーリツ)のほうが好みで、リモコンも見やすいです」とのご意見から、メーカーを変えることになりました。
<事例を詳しく見る>
⇒ 追焚きボタンを何回も押さないと設定温度にならない!給湯器を交換して解決 東京都目黒区
3.追い焚きすると音がうるさい給湯暖房機を交換

- 地域:川崎市宮前区
- 工期:2時間
- 費用:35~40万円
川崎市宮前区の集合住宅にお住まいのお客さまより、給湯暖房機の交換のご依頼をいただきました。
既存の給湯暖房機は約27年使用しており、追い焚きするとうるさい(異音がする)ことでお困りでした。
新しい給湯暖房機は「リンナイ」の機種で、
- 24号
- PS設置
- オートタイプ
- エコジョーズ
です。お客さまは「月々の光熱費を節約できる、エコジョーズを取付けたい」と希望されており、今回の採用に至りました。
フルオートタイプに特有の機能はあまり使用されていなかったため、今回はオートタイプを選択し、給湯暖房機の本体価格を抑えました。
<事例を詳しく見る>
⇒ 追い焚きするとうるさい!約27年使用した給湯暖房機をエコジョーズに交換 川崎市宮前区
まとめ
以上、追い焚きできない場合に考えられる4つの原因や、業者を呼ぶ前に自分でやってみるとよいこと、給湯器を修理する場合の修理内容・費用目安などについて、解説しました。
- お湯を足してから追い焚きしてみる
- 給湯器をリセットする
- 循環フィルターを掃除する
上記のことを試してみても、追い焚きができない状況が改善しない場合は、給湯器本体もしくはリモコンが故障している可能性が高いため、専門業者への連絡が必要です。
なお、設置から10年以上経っている給湯器は、追い焚きできない不具合を直したとしても、またすぐに別の不具合が発生するリスクが高いため、修理ではなく交換(買換え)することをオススメします。
⇒ 横浜・川崎・東京などで、追い焚きできない給湯器を交換するなら『東急でんき&ガス サポート』にご相談ください。


